2008年10月28日火曜日

マウスガードの普及は低調

本日付(2008年10月28日)の下野新聞スポーツマウスガードの普及状況を調査した結果が掲載されていました。

私が所属する日光歯科医師会が栃木県立今市高等学校の運動部員を対象に行った調査結果です。

運動部員360人にマウスガードのアンケートを行ったところ、239人から回答を得られました。

そのうちマウスガードを知っている人数は174人(73%)と比較的知っている人が多かったのですが、そのうち必要性を感じている人は34%、使用経験者は20%と少数でした。

コンタクトスポーツを行っている人でさえ必要性を感じていない方がいたそうです。

マウスガード使用経験者の51人に使用感を聞いた結果は

・力が出るようになった 8人

・口周囲のケガが減少した 3人

などのほかに

・会話しにくい 6人

と言った回答もあったそうです。

2008年10月21日火曜日

介護のときの口腔ケアで電動歯ブラシを使用するのは効果的ですか?

Question 自分で歯をみがけない人の歯みがきは、手でみがくのと電動歯ブラシでみがくのとでは、どちらが効果的ですか?

 

Answer  介護する方が介護される方の歯をみがく場合は、電動歯ブラシが効果的です。

 

自分で歯がみがけなくても、お口を清潔に保つことは大切です。最近は電動歯ブラシも市民権を得て、たくさんの種類があります。

さて、おたずねの件ですが、ひと言でいうと「自分でみがく通常の使用では、どちらでも同じ。しかし、自分で歯をみがけないため、介護する方が介護される方の歯をみがく場合は、電動歯ブラシのほうが効果的」です。

歯みがきで最も重要なことは、歯面に毛先を当てて、こすることです。自分で歯みがきをする場合は、毛先がどこに当たっているか口の中の感覚でわかります。でも他人の口は目で見ないとわかりません。とくに奥歯は、歯ブラシを動かすために頬を引っ張って隙間をつくり、その状態でのぞきこみながら歯ブラシを横に小刻みに動かさなければなりません。しかも相手は動いたり、文句をいったりするなど、大変な重労働です。みがく人とみがかれる人の双方が慣れるとコツがわかり、少しは楽にできるようになりますが、やはりきれいにみがくのは大変です。電動歯ブラシがおすすめなのは、毛先を歯に当てることだけに専念できるので、小刻みに動かさなくても、楽できれいにみがけるからです。

電動歯ブラシも多種多様ですが、介護されている方の歯をみがく場合は、ヘッドが小さいものが使いやすくておすすめです。最近は、毛先が一列に植毛していなくて、カップ上に丸く植毛してある製品がいくつか製品化されています。

2008年10月17日金曜日

若くないと矯正治療は無理ですか?

Question 子どもの矯正治療を見て、わたしもしたくなりました。大人でもできますか?費用は大人と子どもとではちがいますか?

 

Answer  大人でもできます。費用は子どもと同じです。

 

当院では「子どもが治ったのをみて私も」「うちの子と一緒に」というお母さまが多くなっています。励ましあって矯正治療をなさる姿はとても微笑ましいものです。

ちなみに当院では永久歯の治療に変わりないので、大人も子どもも同じ料金です。

矯正技術の進歩によりいろいろな矯正治療法がありますので、歯が存在し、それを支える歯槽骨さえあればいくつになっても矯正適応年齢です。アメリカ矯正学会で有名なザクリソン先生は、60代はもとより70代、80代の方の矯正治療例を発表されました。

例えば62歳の女性という方もいます。お孫さんの治療に付き添ううちに昔から気になっていた出っ歯を治したいとはじめました。治療後は、よく噛めるようになっただけでなく、横顔も美しくなって若々しくなりました。現在74歳ですが毎日生きいきとしているそうです。

年をとると食べることがとても重要になります。40歳で噛み合わせに不安があるという方は、平均寿命から考えたらまだ倍以上の年数で自分の歯を使う計算になります。長い人生を素敵に過ごすため、ぜひ矯正治療をおすすめします。ただし、40歳を超えると歯周病にかかっていたり処置歯が多かったりと治療が難しくなってきます。信用できる先生とじっくり話し合ってください。また、子どもの頃に比べ、適応能力が落ちてきますから、矯正装置の違和感がなかなかなくなりません。やり遂げる強い覚悟は必要です。

2008年10月16日木曜日

ホワイトニングの効果

Question   ホワイトニングの効果はどれくらい続きますか?また、どんな手入れをしていけばよいですか?

Answer   個人差がありますが、効果は半年から3年です。

歯科医院でホワイトニングを行った結果、ついに白さを獲得できました。では、この効果はどれくらい続くのでしょうか。個人差がありますが、半年から3年です。

「せっかく歯が白くなったのだから、できたらこの状態を長く保ちたい」と考えるのは当然です。

しかし、人は食事を含めて毎日の生活を営んでいるわけですから、時間の経過とともに、白くなった歯が汚れたり、くすんだり、再着色をしたりして、徐々に後戻りをする傾向がでてきます。

したがって、この現象はネガティブではなく、当たり前のこととして受け止める必要があります。

また、後戻りですが、100%戻ることはありません。30~70%の戻りですので、白くよみがえらせることは比較的容易です。

ホワイトニングを行った患者さんに定期的なメインテナンスをすすめています。多少の後戻りなら、1~2回で簡単に復元できるからです。

このときに、追加漂白を行うことがありますが、場合によってはクリーニングだけでも白さを取り戻せます。

手入れは、やはり毎日の確実な歯みがきにつきますが、歯を白くする歯みがき剤の使用もおすすめできます。

 

この投稿は 栃木県日光市の歯科 【日光の歯科 沼尾デンタルクリニック】 から発信しています。

2008年10月9日木曜日

栃木県宇都宮市は小学6年生まで医療費助成対象です

栃木県宇都宮市では安心して子供を生み育てるようにと、平成20年10月1日から医療費の助成対象枠を拡大することになったようです。

いままで小学3年生までが助成対象でしたが、小学6年生まで助成対象となります。

つまり、小学生までは病院などにかかっても健康保険の自己負担分が無料になるという制度で、「こども医療費助成制度」といいます。

何かと子どもは病気をしたりケガをしたりと受診する機会が多いだけに、現役子育て世代には朗報といえるでしょう。

育てやすい環境は大歓迎ですね。